シティボとインディロックのお部屋

90's以降のオルタナ、インディロック中心のレビューブログ。UKギターロック、グラスゴー、USインディ成分多め。

Who Built The Moon? / Noel Gallagher's High Flying Birds (3rd Album)

★★★★★ ノエルおじさんの行く末気になる大傑作アルバム。

f:id:indiezoo:20180910195715j:image

元オアシスのリーダー兼ソングライター兼リアム・ギャラガーのお兄ちゃん、ノエル・ギャラガー(ノエルおじさん)のソロ3作目。2017年リリース。

 

このアルバムにはオアシス的ノエル節な曲はあまり入ってないけれど、そんなもの無くたってノエルおじさんは常にキャリアハイを更新して続けているのだ。そして我々は只ありがたく受け取ってついて行くのみ。ブラスセクションやサンプリングされた効果音、ハッピー・マンデイズ、プライマル、プロディジー、初期ケミカル・ブラザーズをごった煮にしたようなダンスビート、ハシエンダ、ビッグバンドのダイナミズムなど、ノエルおじさんの頭の中にある、ファッキンクールを全部詰め込んだが如きアルバム。つまり最高。

 

Earth Side(アナログA面)と銘打たれた前半5曲は本当に隙がなさ過ぎる。オアシス作品を含めて考えても、モーニンググローリー級じゃないかこれ。

 

Holy Mountainがめちゃくちゃ好き。こんなに明るくポジティブな曲のイメージはこれまでのノエルおじさんにあんまり無かった。こんなのもそりゃ書こうと思えば書けるよな、ノエルだもんな、と納得した。

あと30年したらポールマッカートニーになってんじゃないか?ソロになった作品を追うこと自体あまり無いんだけども(3作目くらいで徐々に尻すぼみになっていきがちだから)、ますますノエルがこの先どんな音楽を作っていくのか、楽しみになったアルバム。

 

サマソニのノエルも最高だった。ホワットエヴァーやドンルク、ワンダーウォール、リトルバイリトルのオアシス曲も勿論嬉しかったれけど、ノエルのソロ曲も遜色なかった。というかソロの曲のほうがもはやカッコよかった(気がする。認めていいような認めたくないような)。オアシスの曲はクラシック。もうそんなに演ってもらえなくても、十分満足できそうな気がした。

f:id:indiezoo:20180911000126j:image

 

やはりノエル・ギャラガーは天才である。

 

#2 Holy Mountain

 

#4 It's A Beautiful World