シティボとインディロックのお部屋

90's以降のオルタナ、インディロック中心のレビューブログ。UKギターロック、グラスゴー、USインディ成分多め。

No Love Lost / The Rifles (1st Album)

★★★★☆ 知らないままじゃ、聴かないままじゃモッタイ無さすぎる。その名はザ・ライフルズ。英国的王道ギターロックバンドの1stアルバム

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2006年リリースのThe Rifles(以下ライフルズ)のデビューアルバム「No Love Lost」。ジャケットは白だったり黒だったり、複数バージョンあります。

いい音楽演ってるのに、日本ではサッパリ人気の無いバンド。デビュー前なのに、フジロック'06に出たんだよね。観てないけど。立ち会えた人が羨ましすぎる。

プレイボタンを押して、ものの数秒でどこの国のバンドかすぐ分かる、そんな王道UKギターロック(疾走度合い高め)。この後、コンスタントに出てるアルバムたちもとても完成度が高く、どれも安心して聴けます。途中オリジナルメンバーが2人脱退して、2人ともまた戻ってくる、というなかなか珍しいエピソードも持っているライフルズ。現時点で5枚アルバムが出てるはず。

 

中でもまずは、やっぱりファースト。1枚目のアルバムって、そのバンドの初期衝動と下積み時代の引き出しが覗けるのが好き。あと、リスペクトするアーティストの影響も出やすいから面白いよね。「あぁ、スミス大好きだったんだね!」とか、「部屋にはマーク・ボランのポスター貼ってたんだろうなぁぁぁ、げぇりろーぉん!」とか、ついつい色々妄想してしまう。

 

そんなことはさておき、ザ・ライフルズなのである。モロに影響受けてそうなのはザ・ジャム(モッドファーザーことウェラーの叔父貴)だ。曲で言うと、Eton RiflesとかThat's Entertainment。あと、スミスも鳴ってるし、少しだけサブウェイズも鳴ってる気がするのは、デビュー前にツアーのサポートアクトをやってたからかしらん。

 

個人的には、

②③⑤⑦⑩がオススメです。


ソニーミュージックの公式サイト(情報が無さすぎて見ちゃいけないページかと思った。。担当失踪したのかな)を確認したところ、バンドを始めたきっかけはみんな大好きオアシスのネブワース公演を観たことらしいず。もう、それだけでいいヤツだよね。好感度発言。そもそも、ネブワース観れたことが超羨ましい。

 

#2 Local Boy

アルバムの2曲目に入っているとグッとハートを掴まれる系の鉄板メロディ。

 

#3 One Night Stand

これも好き。PV無いみたいだからシングルカットはされてないのかな。

 

#5 Peace & Quiet

これまたよくわかってらっしゃる。誰しも経験したことあるだろう。しかし、この歌詞にこのメロディ使いますか。もはやグッドメロディの大安売り。

パートナーに辟易としてしまったのか、距離置こうぜ、俺は平穏と静かな時間がとにかく欲しいいんじゃい!という歌。繰り返される喧嘩、お前の顔を思い浮かべるだけで憂鬱だ。あぁ!パブ行きてぇ!(最後はやや飛躍しすぎ)

 

#9 Repeated  Offender

ザ・ジャムmeetsオーディナリー・ボーイズみたい。

 

#10 When I'm Alone

嫌いなふりをして気持ちをごまかそうとするクセに、ただの友達だなんて思えない、辛い。でも、行かないでくれぃ!!なんて言えねぇよ、というとてもめんどくさい男心を綴った一曲。いやー若いって素晴らしいですね。

 

アナログはわりと高値。きっと数が少ないんだと思われ。出会えたら即買いが吉。CDならブクオフの200円コーナーにあるかもです。