シティボとインディロックのお部屋

90's以降のオルタナ、インディロック中心のレビューブログ。UKギターロック、グラスゴー、USインディ成分多め。

The Man Who / Travis (2nd Album)

★★★★★ 現在のトラヴィスサウンドの出発点となった名盤セカンドアルバム。ジャケも素敵。

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1999年リリースのTravis(以下トラヴィス)のセカンドアルバム「ザ・マン・フー」。90's後期UKギターロック屈指の名盤。オアシスの3rd以降UKロック(ブリットポップ)のバブルが弾けて、これからロックはいったいどうなっていくのであろうか?期に発表された、とてもステキな作品。(同じ時期にステレオフォニックスベルセバティーンエイジ・ファンクラブあたりも素晴らしいアルバムを残してる)

 

まどろんで憂鬱で、もやっとした日々の情景を想起させるような音の雰囲気の中に、クリーントーンアルペジオとパキッとしたギターの音色。そこにそっと乗るフランの優しいボーカル。これぞトラヴィス節。好きになれない理由がないのである。

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皆さんとてもお若い!(アナログのスリーブは4人の集合写真で、CDのブックレットはメンバー1人ずつの写真)

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クレジットにノエルとリアム@オアシスの名前が!当時、ノエルがトラヴィス気に入ってたとかでオアシスの弟分!みたいな記事をよく読んだ気がする。今も仲良いのかしら。

 

①④⑤⑥⑦⑧がオススメ。というか、是非アルバムを通しで味わってほしい。

 

#1 Writing To Reach You

 

#4 Driftwood

ザ・マン・フーには、これが入ってるんだもん。なんて綺麗な曲なんだろう。

 

#5 The Last Laugh Of The Laughter

讃美歌みたいな綺麗な曲。

 

#6 Turn ★

一番好き。メロディ、歌詞、演奏、ボーカル全てが好き。全ての人に捧げる希望の歌だ。

 

#7 Why Does It Always Rains On Me?

良い。モラトリアムな日々を過ごす若者へ。実はみんな同じように悩んでて、大して変わらないんだぜ、ってメッセージなのかな。

どうして自分ばかりこんなについてないんだ。周りのみんなは全てが上手くいってるぜって言ってるけれど、僕はそうじゃないし、今夜は全然眠れる気もしない。前は上手くいってたのに、あの日々はどこに行ってしまったんだ、的な。(超意訳)

#8 Luv

ブルースハープの切ない響きから始まってフランがすごくしっとりと歌う、恋の歌。自分の元を離れていきそうな恋人を引き止めないんだけど、本当はまだ未練たらたらで、おまんのこと好きなんじゃぁぁあー!という歌詞。

 

 

アナログはとてもレア盤。見つけたら即買い。(かなりお高いけど)次に出会えるはいつになるかわからない。そんな貴君の背中を後押しするのは、偉大なる先人の金言だ。

「買うかどうか悩むレコードがあるなら、全部買うべし」(by 山下達郎氏)