シティボとインディロックのお部屋

90's以降のオルタナ、インディロック中心のレビューブログ。UKギターロック、グラスゴー、USインディ成分多め。

Heathen Chemistry / Oasis (5th Album)

★★★★☆ ソングライター、リアム・ギャラガー誕生。4人の曲が収録されたアルバム。

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2002年リリースのOasis(オアシス)の5枚目。2枚組のライブアルバムはカウント対象外。

オアシスとしてはサイケ色の強いアルバムだった前作を経て、再び歌物中心のロックアルバムになった。ノエルのボーカル曲が4曲、リアムは暇な時間が増加。

シングル曲がなんだかんだ強すぎるのはオアシスだから仕方ないとして、ノエル以外の3人の曲がこのアルバムに収められたこと自体が事件。だってあのノエルおじさんが作品全部をコントロールせずオーケーしただなんて、一体何があったのかとネガティブに勘ぐってしまいたくなるけれど、当の本人はこの変化を大層喜んだらしい。

つまりノエルおじさんと言えど、1人の人間のおじさんだったのだ。オアシスの楽曲を全て1人で作り続けるなんて尋常じゃないストレスとプレッシャーだったろうし、たしかに正気の沙汰じゃない。

そのおかげか、ノエルが作った曲は軽やかでどれも素晴らしい。

 

一方で、#5 Songbirdをリアムが書いたなんて全く信じられなかった。リアム凄い。こんな素敵な曲を弟も作れるなら、これからのオアシス無敵すぎると思ったもんだ。

それまでのオアシスの楽曲の良し悪しは、ノエル(≒オアシス)がどうか、で判断されていたけれど、それが2馬力になるなんて夢のよう。(もちろん歌、演奏、アレンジなど曲の構成要素がたくさんあることは承知している。けれど、曲の元になるアイデアこそが心臓だろうし、つまり言いたいことは分かってもらえると思う)

 

余談ながらこの頃のリアムのルックスがすごく好きだった。クロスビートスヌーザー、ロッキンオンのオアシス特集を毎月すごく楽しみにしていたのを憶えてる。本当にかっこよかった。

 

ただ、このアルバム出した後も結局、兄弟喧嘩しまくってたのはお約束。

 

オススメは①⑤⑥⑦⑨⑫

 

#1 The Hindu Times

アルバムに先駆けて発売されたリードシングル。

 

#5 Songbird

神曲

 

#6 Little By Little

安定のノエル節。泣ける。

 

おまけ

#My Generation

#6 Little By LittleのシングルにカップリングされたThe Whoの名曲カバー。超かっこいい。たまらん。アルバムに入れてよ。