Heathen Chemistry / Oasis (5th Album)
★★★★☆ ソングライター、リアム・ギャラガー誕生。4人の曲が収録されたアルバム。
2002年リリースのOasis(オアシス)の5枚目。2枚組のライブアルバムはカウント対象外。
オアシスとしてはサイケ色の強いアルバムだった前作を経て、再び歌物中心のロックアルバムになった。ノエルのボーカル曲が4曲、リアムは暇な時間が増加。
シングル曲がなんだかんだ強すぎるのはオアシスだから仕方ないとして、ノエル以外の3人の曲がこのアルバムに収められたこと自体が事件。だってあのノエルおじさんが作品全部をコントロールせずオーケーしただなんて、一体何があったのかとネガティブに勘ぐってしまいたくなるけれど、当の本人はこの変化を大層喜んだらしい。
つまりノエルおじさんと言えど、1人の人間のおじさんだったのだ。オアシスの楽曲を全て1人で作り続けるなんて尋常じゃないストレスとプレッシャーだったろうし、たしかに正気の沙汰じゃない。
そのおかげか、ノエルが作った曲は軽やかでどれも素晴らしい。
一方で、#5 Songbirdをリアムが書いたなんて全く信じられなかった。リアム凄い。こんな素敵な曲を弟も作れるなら、これからのオアシス無敵すぎると思ったもんだ。
それまでのオアシスの楽曲の良し悪しは、ノエル(≒オアシス)がどうか、で判断されていたけれど、それが2馬力になるなんて夢のよう。(もちろん歌、演奏、アレンジなど曲の構成要素がたくさんあることは承知している。けれど、曲の元になるアイデアこそが心臓だろうし、つまり言いたいことは分かってもらえると思う)
余談ながらこの頃のリアムのルックスがすごく好きだった。クロスビートやスヌーザー、ロッキンオンのオアシス特集を毎月すごく楽しみにしていたのを憶えてる。本当にかっこよかった。
ただ、このアルバム出した後も結局、兄弟喧嘩しまくってたのはお約束。
オススメは①⑤⑥⑦⑨⑫
#1 The Hindu Times
アルバムに先駆けて発売されたリードシングル。
#5 Songbird
神曲。
#6 Little By Little
安定のノエル節。泣ける。
おまけ
#My Generation
#6 Little By LittleのシングルにカップリングされたThe Whoの名曲カバー。超かっこいい。たまらん。アルバムに入れてよ。
【ライブ】The Killers:18/09/12@武道館
もはやインディロック枠では無くなっていたロックバンド・The Killers(キラーズ)。ライブではなく、ショウという表現が相応しいパフォーマンスだった。
ステージから放出されるエネルギー量が凄かった。曲ごとに魅せ方をちゃーんと知ってるなぁという、さすが欧米のスタジアムバンド。
武道館!久しぶりに来た!北の丸に入るところの門からなんか特別感が。しかも夜はとてもいい雰囲気。ダフ屋のおっさんたくさん。
Twitterで検索すると、キラーズのツアーTのデザインはすべからく壊滅的なまでにおダサい、という事前情報だけを掴んでいざ物販へ。
公式のグッズカタログ。一際目をひくタイプC「ワンダフルワンダフル」は実物もなかなか破壊力満点でした。ボディが微妙にクリーム色というか茶色というか、とにかく微妙な感じ。
結果、自分の目で実物を確認した結果、たしかになかなかのおダサさであった。が、これを逃したら次はいつになる事やらと思い、えいやっ!と購入。
¥4,000也。
当日券販売に列ができてて、あぁ売れ残ってるって本当なんだなぁぁと思いながら会場の中へ。
さすが武道館、スタンド席でもステージ超近い!ただ隣の席との間隔が狭くて少し窮屈。2階指定席全部に暗幕。こんなの初めて見た(涙)チケット本当に売れなかったんだね。。
これはさすがに次来てくれないでしょ。。と思いきや、「前回のライブから5年も経っちゃった、次は5年以内にまた日本へ戻ってくるって約束するよ!」と、MCでブランドンさんがおっしゃいましたがどうなることやら。(多分リップサービス)今回大阪もキャンセルだし、Tシャツ終演後もたくさん余ってたし、おそらくは赤字興行。クリエイティブマン、プロモもっと頑張ってよ。観たいと思えるブッキングはしてくれてるのに、集客面の努力、全然クリエイティブじゃないマン。
肝心のライブ本編は、ファーストアルバム「ホット・ファス」から最新の「ワンダフルワンダフル」までのヒットパレード。しかもキラーズの今の音とアレンジであの曲やこの曲を披露してくれる贅沢なセットリストだった。今日初めて生で聴いて、キラーズ=グラマラス、っていう表現がすごくしっくりきた。曲ごとにクイーンぽかったり、T.Rex、ダフトパンクっぽかったりするんだけど、ただエレクトロ風味でキラキラしてるんじゃなくて、なんとも艶があるのだ。ガチムチのリズム隊が腹の底にずんどこ響くビートを刻んで、時に切なく時にエロいギターが乗っかって、その上に(前方に)ボーカルのブランドンが圧倒的な声のエネルギーを放出する。
なんかもう凄かった。
ブランドンはロックスターというよりもショーマン。抜群に歌が上手いショーマン。
紙吹雪と紙テープの量も凄かったが、白と赤だったから、多分日本イメージしてくれたのかなと推察。
ラストのHumanとMr.Brightsideで持ってかれた。
きっと他の国ならばもっと動員して当たり前のバンドなんだろうけど、日本のファンはお世辞抜きですごく熱かったと思う。今まで見た他バンドの来日公演よりもはるかにバンドに忠実というか、愛が溢れまくってるファンの数が段違いに多かったと思う。それは多くの曲でシンガロングが成立していて、その人数も桁違いに多かったし、(ブランドンの煽りも巧みだったけれど)、ちゃんとキラーズへ伝わったはず(だと思う)。それだけ日本のキラーズファンは今夜を待ちわびていたし、近い将来また来日して欲しい。サマソニのトリとかすごくいいと思うけどなぁぁ!
あ、明日のリアムさん、まだチケットあるそうですよ!
Something To Tell You / Haim (2nd Album)
★★★★☆ いまどき女子の甘すぎないガールポップ。
3姉妹グループ、Haim(ハイム)のセカンドアルバム。2017年リリース。
少しオサレで無茶苦茶ポップ。熱すぎずクールすぎずの曲のトーンが絶妙な按配でとても心地よい。80'sのロマンティックな音の雰囲気を基調にして、そこへソウルもエレクトロもR&Bも、ネオアコライクなキラキラギターまでもジャンルレスに鳴らせるバランス感覚。こんなアウトプットができるからミレニアル世代は末恐ろしい。
ほぼ大半が恋する乙女の心情を綴った歌だけど、まぁそこはいいや、かわいいし
。
オススメは①②③④⑥⑧⑫
#1 Want You Back
PVがめちゃくちゃにキュート。これだけでハート持っていかれる。
#2 Nothing's Wrong
#3 Little of Your Love
Who Built The Moon? / Noel Gallagher's High Flying Birds (3rd Album)
★★★★★ ノエルおじさんの行く末気になる大傑作アルバム。
元オアシスのリーダー兼ソングライター兼リアム・ギャラガーのお兄ちゃん、ノエル・ギャラガー(ノエルおじさん)のソロ3作目。2017年リリース。
このアルバムにはオアシス的ノエル節な曲はあまり入ってないけれど、そんなもの無くたってノエルおじさんは常にキャリアハイを更新して続けているのだ。そして我々は只ありがたく受け取ってついて行くのみ。ブラスセクションやサンプリングされた効果音、ハッピー・マンデイズ、プライマル、プロディジー、初期ケミカル・ブラザーズをごった煮にしたようなダンスビート、ハシエンダ、ビッグバンドのダイナミズムなど、ノエルおじさんの頭の中にある、ファッキンクールを全部詰め込んだが如きアルバム。つまり最高。
Earth Side(アナログA面)と銘打たれた前半5曲は本当に隙がなさ過ぎる。オアシス作品を含めて考えても、モーニンググローリー級じゃないかこれ。
Holy Mountainがめちゃくちゃ好き。こんなに明るくポジティブな曲のイメージはこれまでのノエルおじさんにあんまり無かった。こんなのもそりゃ書こうと思えば書けるよな、ノエルだもんな、と納得した。
あと30年したらポールマッカートニーになってんじゃないか?ソロになった作品を追うこと自体あまり無いんだけども(3作目くらいで徐々に尻すぼみになっていきがちだから)、ますますノエルがこの先どんな音楽を作っていくのか、楽しみになったアルバム。
サマソニのノエルも最高だった。ホワットエヴァーやドンルク、ワンダーウォール、リトルバイリトルのオアシス曲も勿論嬉しかったれけど、ノエルのソロ曲も遜色なかった。というかソロの曲のほうがもはやカッコよかった(気がする。認めていいような認めたくないような)。オアシスの曲はクラシック。もうそんなに演ってもらえなくても、十分満足できそうな気がした。
やはりノエル・ギャラガーは天才である。
#2 Holy Mountain
#4 It's A Beautiful World
Yours To Keep / Albert Hammond Jr. (1st Album)
★★★★☆ あの頃のストロークス"らしさ"をジュリアンじゃなく、アルバートが体現したソロアルバム。
The Strokes(ストロークス)のギタリスト、アルバート・ハモンド・ジュニアが2006年に発表したソロファースト・アルバム。アナログは2016年のレコードストアデイで初リリース。初期ストロークスが好きならまず間違いない。
本体のストロークスが音のブ厚いハードロック寄りのサードアルバムを出した後にリリースされたから、ソロはどんなもんかしらんと思ってたが2ndまでのストロークスの音がこのアルバムで鳴っていて安心したように記憶している。今も色褪せない、まとまりのよいアルバム。
丸っこい音が秀逸なメロディに乗っかる。あったかい休日のお昼にうたた寝しながら聴きたい。リラックス感の伝わる良作で、このアルバムからロック聴き始めたぜ!みたいな人はなかなか稀有だと思うが、できればロックを10年くらいで一通り聴いて、20代中盤くらいでこれを聴くとすごく味が伝わるアルバムじゃないかと思う。なぜなら穏やかな曲調の中にも色んなバンドの音が鳴ってるから。
ショーン・レノンがいろんな楽器でゲスト参加。ジャケットが何故かほのぼの絵本タッチなのは意図不明。(2nd以降もアートワークに統一感は全くなし)
ちなみにアルバートのソロアルバムは、これ以降も今のところ(4枚目)ハズレなし。
#2 In Transit
#6 101
#9 Holiday
#10 Hard To Live In The City
A Good Time / never young beach (3rd Album)
★★★★★ 完璧な夏のサウンドトラック2018。
完璧な夏のサウンドトラック。2017年リリースのnever young beach(ネバヤン)の3枚目のアルバム。
おしゃれに敏感な男子から教えてもらった1枚。それからあっという間に夏のヘビーリピートアルバムに。
"軽快なバンドテイストのジャック・ジョンソンに山下達郎が合流した感じ"という、何ともわかったようなわからんような例えで教えてくれた。小文字のバンドはイマイチ説を勝手に唱えていたけど、ネバヤンを以て潔く撤回。
歌詞はロマンチックなんだけど、ベトベトしてない感じが聴いてて気持ち良い。ジャック・ジョンソンと言われると、俺サーファーじゃないし、小麦色でもないし、ハワイも好きじゃないしなぁとか思ってたんだけど、ネバヤンは都会に住む色白男子が夏が来て、海に行ってはしゃいじゃう、そんな雰囲気の音楽で少しセンチメンタルで(多分夏のせい)、すごくすんなり入ってきた。ポパイ的シティボーイにピッタリ。(そんな彼らはもうとっくに聴いてるわな)
至極勝手なイメージだが、可愛い女子は須く聴いてるはずだ。夏は始まったばかりの頃から夏の終わりを思って切なくなる人、夏に失恋を経験した人、この夏をなにか特別な夏としてパッキングしたい人、要は隠れセンチメンタリストは必聴。また先の通りシティボーイを目指す諸兄は明日の飯代を削っても買うべき必聴盤。
サマソニのビーチステージ、ハマりすぎだった。抜けるような青空、穏やかな海、夏。初ネバヤンは浜辺に座って聴いた。最高に贅沢だった。緩すぎるMCも◎。また観たい。
オススメは①②③⑥⑦⑧
#2 なんかさ
#8 SURELY
Everything In Transit / Jack's Mannequin (1st Album)
★★★★★ 捨て曲ほぼ無し。エモとか関係なく良質のポップアルバム。
サムシング・コーポレートのフロントマン、アンドリュー・マクマホンのソロアルバム。2005年リリース。
所謂初期ウィーザー的なエモいバンド扱いだったサムシング・コーポレートはあんまりちゃんと聴いてなかったけど、このアルバムはすごく良かった。アルバムを通して聴きやすい。これ嫌いになる人いるのかってくらいに、ポップアルバムとしてはほぼ文句のつけようがない出来のアルバムなのである。
マクマホンはファーストにして内に秘めた切ないメロディをほぼ完璧なまでのポップスへと昇華させてしまった。2nd以降もフォローしてるけど、このファーストアルバムを越える作品は作れてない。
大学のとき仲の良かった耳の早い友人が「最高のピアノ・ロックだぜ!」と教えてくれた1枚。そりゃベン・フォールズの事だろうがよ、と当時は思いつつ少し聴かせてもらったらすごく良くて悔しくて、すぐ買いに行ったのを覚えてる。
結局、エモコアとかメロコア(さすがに死語か)の源流へ遡ることはなかったけど、世の中にはまだまだ色んな音楽があるんだなぁと思った。
LA旅行に行った時、サンタモニカ辺りを車で走ってた時にも聴いてた。メチャクチャ気持ちよかったのを覚えてる。その時流行ってたFun.も。
ほとんどがオススメ。①③④⑤⑥⑦⑨⑩⑪
#1 Holiday From Real ★
#2 The Mixed Tape
#3 Bruised ★
#4 I'm Ready ★
#5 La La Lie ★
#6 Dark Blue ★
#7 Miss delaney ★
#8 Kill The Messenger
#9 Rescued ★
#10 MFEQ ★
#11 Into The Airwaves ★
Kindness Is The New Rock And Roll / Peace (3rd Album)
★★★★☆ 優しさが新しいロックの形、と歌うピースのひたすらポジティブなサードアルバム。
イギリスはバーミンガム出身の4人組ギターロックバンド、Peace(ピース)の2018年リリースのサードアルバム。収録曲10曲(国内盤CDはライブバージョン2曲のボーナストラック有)とコンパクトながらどの曲もなかなか良い。
全体的にメジャースケール中心でとても心地よい。頭でっかちなひねりとかはほぼ無しのストレートなロック(ポップ?)アルバム。前半は勢いのある曲で、後半は聴かせる曲という構成。
曲の雰囲気はステレオフォニックスやThe Higher(懐かしい)、One Ok Rockみたいで、ボーカルの声がなんとも心地よい。艶やかでガツンとくる声質。聴かせる曲は甘ーく歌える。まさにUKギターロックバンドって感じ。しつこく感じる人は一定数いそうだけど、私はとても好き。妙にメロディアスでギターがシンセみたいな音。歌詞も現状を嘆くよりも、ポジティブな未来を映した内容が多く、なんか元気になる。一周回って、このくらいわかりやすいメッセージでいいのかもね。
2曲目なんて、非英語圏バンドですらつけたないだろうってタイトル(Kindness Is The New Rock And Rollだよ?)だけど、何回か聴くと妙にハマる。
オススメは②④⑤⑦⑧⑨⑩
#2 Kindness Is The New Rock And Roll
優しさが新しいロックンロールの形なんだよ、と歌う。姿勢は違えど、オアシスのロックンロール・スターくらいのシンプルな破壊力があるよ。
#4 You Don't Walk Away From Love
甘すぎるラブソング。クサいぜ。
#5 From Under Liquid Glass
まさにステレオフォニックス。メンタルヘルス治療のチャリティソングはらしい。国内版のライナーノーツより
#7 Angel
甘い甘い甘い、甘すぎる!
ファッキンなくらい君は天使なんだって、そう思うんだ。
#8 Shotgun Hallelujah
カッコいい。ショットガン・ハレルヤってタイトルで勝利。ライブで聴いたらきっと、むちゃくちゃ気持ちいいだろうなあという曲。
#Just A Ride
望みさえすれば何だってできるぜ、限りある人生無駄にすんじゃないヨ!的なとてもわかりやすい歌。色々一周してなんか心地よい。
バンド名が滅法検索に弱そうなのが心配。チャーチズ(Chvrches)なんてもっとしたたかだぜ。
綴りをあえてUではなくVにしてるのは、珍しく見えるだろうってことと検索でヒットしやすいだろうという理由かららしいぞ。こりゃすごい。
あとピースアイコンは無いほうがクールな気がするけど、そこはまぁいいか。広く万人ウケする内容だろうから是非。
Sing Street / Soundtrack
★★★★☆ 80年代の空気をパッキングしたボーイミーツガール映画。サントラも良盤!
80年代、アイルランドのダブリンを舞台にした音楽映画「シング・ストリート」のサントラ。2016年リリース。監督のジョン・カーニーが作る音楽映画はどれもこれも良作だけど、これは無性にバンド組みたかった10代の頃を思い出させてくれる、なんとも甘酸っぱい映画。ヒロインが大人っぽくて夢見がちで、そのくせ自信なくした時はしゅんとしてむちゃくちゃ可愛い。こんなヒロイン、惚れない理由がない。
死ぬほど退屈そうな学校生活を送る主人公は、リア充的学生生活を送ろうと冴えない友人達とバンドを組む。モデルになることを夢見る先の大人っぽいヒロインに恋して有頂天になったり失恋したりしながら、成長していくティーンネージャーのお話。
デュランデュラン的な80年代の気持ち悪い化粧をしてみたり、キュアーみたいな曲を作ったりと、劇中もしっかり80年代マナーを抑えてる。スミス出てこないのと、ファクトリー系の音楽もノータッチなのが意外だった。監督の実体験をベースにしたストーリーらしいから、単純に趣味嗜好の問題か。
音楽映画お決まりの、ロックを主人公に教える大切な役回りは年の離れたお兄ちゃん。ちょいちょい良いこと言う。
肝心のサントラはDuran DuranとMoterheadはネタ枠として、ジャムとキュアー、ホール&オーツが良い味。それよりもオリジナル曲がどれもこれも良い。A Beautiful Seaなんて、もろキュアー!最後のアダム・レヴィーンの曲は蛇足。
#5 Up
なんとも瑞々しく初々しい。ウブな少年は恋するとこんな曲を書いてしまう。
#9 A Beautiful Sea
#12 Drive It Like You Stole It
In Mind /Real Estate (4th Album)
★★★☆☆ 優等生感たっぷりのUSインディ系のネオアコアルバム。
2017年リリースのReal Estate(リアル・エステート)の4枚目のアルバム。現行のネオアコ系USインディバンド。ナショナルズ、イールズあたりのUSインディの雰囲気も出しつつ、ネオアコらしい曲がメイン。しっとりとしたミドルテンポの曲が多いが、AORっぽい洒脱なサウンドの曲もちらほら。いい意味で2nd、3rdアルバムと大きな変化はないけれど、メロディを大切にしてる感がすごく伝わる、都会っぽいフリート・フォクシーズって感じ。
From Nothern Britain〜Man Madeの頃のティーンエイジ・ファンクラブとか、There she GoesではないThe La'sと曲の雰囲気が似てるので、そのあたり好きな人は間違いなし。モコモコした感じのネオアコ系?と言えばイメージできるだろうか。
アナログは青のマーブルワックス。綺麗。まだ普通にお手頃で手に入ると思う。
オススメは①④⑤⑦⑧⑩⑪
#1 Darling
至極真面目なPV。お馬さんの鼻がハイハットに刺さってるのがかわいい。(曲関係なし)
#4 After The Moon
#11 Saturday