Jake Bugg / Jake Bugg (1st Album)
★★★★★ ヤツこそ音楽の未来(byノエルおじさん)
天賦の才を授かった若者が颯爽と現れたのは、2012年。
Jake Bugg(以下ジェイク・バグ)の傑作ファーストアルバム。元オアシスのノエルおじさんから「ヤツこそ音楽の未来だ」との御言葉を賜ったジェイク・バグ。(あとでこき下ろされて、心を痛めてしまったらしいけど)それだけハードルを上げられても心配無用。なるほどノエルおじさんと合点のいくアルバム。リリース当時18歳。自習室で受験勉強してた自分とは人生の密度が違いすぎる。天賦の才持ち、神の子Jake Bugg。と、持ち上げすぎも良くないけれど、本当に大好きでアナログもCDも買ってしまった1枚。(だって、国内盤CDにはKentuckyがボートラで入ってるのだ!)
ギター1本にボーカルで畳み掛けるように歌う様から、現代のディランとも例えられたりしてたけど、それは代表曲のLightning Boltのイメージだけな気もする。ディランほど謎解きパズルな歌詞でもないしね。
このアルバムを通して歌われるテーマは、主に次の3つ。
・俺はこのどうしようもない町(環境)からいつか抜け出してやる!といった、いかにもワーキングクラスの若者然としたテーマのもの。
・どうかフィクションであってほしいと思わずにはいられない、荒んだ町の出来事を取り上げた、ストーリー仕立てのもの。(生々しい)
・恋の歌。主に片想い。もしくは破局間近の侘しさを綴ったもの。これからもどうぞ宜しくねぇ〜♪みたいなのはありません。(西野さんはプロフェッショナルとして激しくリスペクトしています)
この他、心の弱った乙女に寄り添うよ!的な小憎らしいミドルテンポの佳曲も。
①②③④⑤⑥⑦⑩がオススメ
国内盤ボーナストラックは3曲。
・Kentucky
・Love Me The Way You Do
・Green Man
4月のアコースティックセットのライブ@恵比寿Liquidroomもすごく良かった。Two Fingers演ってくれたしね!
「喉の調子が悪いから、とMC少なめでごめんちゃい」とかボソボソ言ってて、不覚にもキュンとした。あんなんズルい!また来て!
#2 Two Fingers
生まれ育った街を離れてしばらく経って、少しずつ変わって行く自分と故郷の街。変わらない悪友や、二度と会いたくない義父。良い思い出よりも悪い思い出の方が多い。もう戻れないだろう。俺は進むヨ、アバヨ!的な。
ジェイク・バグといえば、思い浮かぶ代表曲。何度でも言うが、当時18歳なんて信じられない。
この町で老いるなんてゴメンだ、いつかチャンスを掴んでこの町を出て行くぜ!的な。
#7 Broken
届かない想い。どうにもならなさそうな片想い。坊やだからさ。
終盤の咆哮「うぉ〜う、うぉ〜う、うぉ〜ぉう」のとこがとても好き。
#6 Country Song
どうか戻って来て!と願いながらも、きっと彼女はもう戻ってこないよなと思いつつ、想いを綴るおセンチな歌。
#5 Simple As This
大切な人はずっと近くで自分を待ってくれてたのに、バカな俺は気づくことはおろか、なんて無駄な時間を過ごしていたのか。。的な。ミドルテンポで優しいボーカルが素敵。
#11 Someone Told Me
俺の好きな子に好きな奴がいるって、誰かに言われて、ブロークマイハート!おお、辛いーー!!泣くしかなかったず!というブルース。ド直球。
ライブ動画も発見!ありがたや。