シティボとインディロックのお部屋

90's以降のオルタナ、インディロック中心のレビューブログ。UKギターロック、グラスゴー、USインディ成分多め。

Know. / Jason Mraz (6th Album)

★★★★★ 抜群の安定感。尽きることのない美メロ。才能に嫉妬。

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インディロック平野から飛び出して、メインストリームのポップスを。ジェイソン・ムラーズはやはり凄かったというお話。

 

アナログとCDで悩んだシリーズその2。タワレコの輸入盤安くなるキャンペーンのコスパに負けてCDにしました。余談ながら、何気にタワレコはアナログの取り扱いも増えてて、時に掘り出し物があったりするのです。売れ残ったオリジナル盤が人知れず眠ってたり。定期巡回がオヌヌメです。

タワレコの手書きポップ風にいうならば、①②③④⑥⑦⑧⑩オススメ!!

 

#1 Let's See What The Night Can Do
真夜中ヘッドライトの光の中で、砂漠へ出かけて砂埃の中でダンスしよう!君と迷子になりたい、君と一晩中過ごしたいのです。あぁ、その夜なにができるか、一緒に過ごして確かめてみようず!

のっけからなんてロマンチック!なんたる素敵男子!そりゃモテるわい!


#2 Have It All
このアルバムのリードトラック。2曲めはこれぞムラーズ節。たたみかけるような歌メロ。

コーラスは真夏のビーチフェスとかで大きい声で歌いたくなる。

 

#6 No Plan
今日はノープランさ、君を愛すること以外は。どこか出かけたいかい、ベイビー?
なんてpeaceful!なんてスィート!助平!

 

#7 Sleeping To Dream
ツアー先で嫁さんを思って書いたのかな?甘い甘すぎるぞムラーズ!

 

#8 Making It Up
ムラーズ流の人生賛歌と受け取りました。こんな底抜けな人生賛歌があったっていいじゃないか。人生はたしかにつらい、けどきっと大丈夫だよ、今夜は一緒にいるからさ、僕らは作り上げるんだ、自分の人生を!的な。(個人的な意訳につき、間違ってたらすまんこってす)

締めくくりの10曲目"Love is the answer"は、恐らくムラーズ流のall you need is loveだと推察。

 

こんなに愛と幸福が溢れまくってる音楽、悔しいが完敗。ただただ心地よい。余裕と落ち着きが同居しつつも、たまに弾けるポップネス。嗚呼、本物の才能って枯れないんですね。初めて聴いたのに、これ前に聴いたことある(気がする)!と何回も感じた、勿論いい意味で。つまりはムラーズ節全開なのである。溢れ出して止まらない、だだ漏れ状態。別にインディロックだメジャーだって、ジャンルやカテゴリに固執する必要なんてなくて、気持ちのいい音楽ならそれでいいと思うのだ。(当たり前だ)

 

クレジットにはdedicated to my darling wifeの文字。だよね、そりゃ最愛の妻に捧げちゃうよね。

完敗、ご馳走様でした。