シティボとインディロックのお部屋

90's以降のオルタナ、インディロック中心のレビューブログ。UKギターロック、グラスゴー、USインディ成分多め。

Trouble Will Find Me / The National (6th Album)

★★★★☆ じわじわ系のスルメ盤

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The National(以下ナショナル)の2013年リリース、6枚目のアルバム。USオルタナの重鎮バンドと聞くと浮かぶのはソニック・ユースR.E.M.ダイナソーJr.あたりだけど、5年後にはナショナルもランクインしてそう。ひょっとしてもうしてるのかも。そんなバンドです。

 

出世作Boxerよりももっと落ち着いた雰囲気のアルバムで、全編を通して音数少なくて、無駄の少ない大人のロックバンドの雰囲気がぷんぷん。渋いおっさん声のボーカル(マット・バーニンガー)が、ボソボソゆらゆらとメロディの一部を担うように歌う。その後ろのメンバー(特にリズム隊)の演奏が上手い。テクニカルというよりもニクい(ひょっとして死語?)感じなのだ。音楽分かってる玄人おじさんが脇固めてます。ミニマルでいて、行間というか、音の先の景色は聴く人に委ねる余裕。渋い。渋くてすごい。大人になって良さが分かるようになった。ナショナルはそんなバンドです。

 

本国アメリカやヨーロッパでは、USインディ、ポストロックバンドとして認知度はすごく高い(らしい)のに、日本ではさっぱり。こういうバンドがゴロゴロしてるのがアメリカの懐の広さでしょうか。聴かないままじゃもったいない。(次作のSleep Well Beastグラミー賞ノミネートもされたぐらいなので、認知度は言わずもがな)

眠れない夜に、部屋でじっくり聴きたいアルバム。でもちょっとおセンチになって、もやもやと色々考えちゃいそうでもある。

 

この曲とても好き。

Graceless

 

アルバムラストのこの曲が一番好き。歌詞が切ない。愛と喪失のストーリーだと解釈。(間違ってたらすまんこってす)

Hard To Find

 

#10 I Need My Girl

ローレン!(チャーチズ)

 

ボーカルのマットがチャーチズの最新アルバムにゲスト参加してた。ローレン嬢はやはり可愛い。

My Enemy (Chvrches)